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北見の介護施設必見!「106万円の壁」撤廃。社保全員加入時代を生き残る給与設計

 

北見市で地域福祉を最前線で支える介護施設の皆様、日々の業務お疲れ様です。

現在、国政においてパート従業員の「106万円の壁」を完全に撤廃する議論が本格化しています。週20時間以上働くすべての方を社会保険の対象とする「全員加入時代」が目前に迫っています。

本記事では、北見市の介護施設がこの大きな制度変更を前向きに捉え、人材定着につながる給与設計を行うための実務ポイントを解説いたします。

 

1. 106万円の壁撤廃が北見の介護現場にもたらす変化と結論

まず、106万円の壁撤廃は従業員の働き方を見直し、人手不足を解消する絶好の機会となります。

これまでは月額88,000円(年収換算で約106万円)という基準がありました。この基準を超えないように、年末に向けてシフトを減らす就業調整をしている施設も多いのではないでしょうか。

106万円の壁が撤廃されると、賃金額に関わらず週20時間以上働けば社会保険に加入することになります。

従業員にとっては、就業調整をする理由がなくなり、意欲のある方にシフトに入ってもらえる環境が整います。施設側も年末の急な人員不足に悩まされることなく、安定したシフト作成が可能になります。

 

2. 社会保険の新たな適用要件と法的根拠の展望

これまでの厚生年金保険法などの法律では、週の労働時間が20時間以上で、かつ月額賃金が88,000円以上という要件がセットになっていました。

今後の法改正では、この「賃金要件」が撤廃される方向で進んでいます。つまり、時給がいくらであっても、週に20時間以上契約で働く方は全員が厚生年金と健康保険の加入対象となります。

また、特定適用事業所(現在、従業員数51人以上)という、企業規模の要件も撤廃される見込みです。すべての企業が同じ条件で人材を採用することになります。

公平な競争環境のもとで、いかに働きがいのある施設を作れるかが問われる時代へと突入します。

 

3. 北見市の介護職員が直面する冬期手当と新しい給与体系

北見市の介護施設では、冬の生活を支えるための冬期手当(燃料手当)が重要な役割を果たしています。

これまでは、冬期手当の支給方法によっては106万円の壁を超えてしまうケースもあります。そのため、パート従業員への手当支給を制限せざるを得ない事業所もあると思います。

その点、106万円の壁が撤廃されれば、月額の賃金上限を気にして手当の金額を調整する必要がなくなります。

毎月の基本給に上乗せして手当を支給するなど、より柔軟な給与設計が可能になります。従業員が安心して冬を越せるよう、北見市の地域事情に合わせた手厚いサポートを行えるようになります。

 

4. 106万円の壁がある時代と撤廃後の比較表

制度の変更によって、介護施設と従業員の状況がどのように変わるのかを比較表で整理します。

項目 106万円の壁がある時代(従来) 壁の撤廃後(全員加入時代)
社会保険の加入基準 週20時間以上かつ月額88,000円以上 週20時間以上(賃金要件なし)
年末のシフト調整 収入上限を気にして欠勤が増加する 上限がなくなり安定して勤務できる
各種手当の支給 上限を超えないよう制限が必要だった 成果や地域事情に応じて自由に支給できる
パート採用の基準 扶養内で働きたいという要望への配慮 社会保険完備という安心感をアピールできる

 

5. 北見市の介護施設を想定した新しい給与シミュレーション

北見市内にあるデイサービスで働く、パートヘルパーの職員をモデルケースとして、106万円の壁撤廃後に働き方を広げた場合の手取り額をシミュレーションします。

条件:
・時給:1,100円
・従来の働き方:週18時間(月額約85,000円で扶養内)
・新しい働き方:週25時間へ延長(月額約118,000円で社会保険加入)

これまでは106万円の壁を超えないように週18時間で抑えていました。この場合、手取り額は約84,000円です。

壁の撤廃を機に、思い切って週25時間までシフトを増やしたとします。社会保険料(健康保険・厚生年金)や雇用保険料として約18,000円が控除されます。

差し引き後の手取り額は約100,000万円となります。

社会保険料は引かれますが、労働時間を少し延ばすことで、従来よりも「将来の年金額」と給与は確実に増えることで、長期的な視点でのメリットが非常に大きくなります。

 

6. 手取り減少を防ぐための前向きなキャリア支援策

社会保険に加入した直後は、保険料の控除によって、一時的に手取り額が少なく感じられる時期があります。

施設側は、従業員の不安を取り除くためのサポートが大切です。

国が用意している「キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)」などを活用し、従業員の手取りを維持する取り組みが有効です。

事業所が手当を新設したり、基本給をベースアップしたりすることで、最大で従業員1人あたり50万円の助成金を受け取ることができます。

北見市の介護施設において、資格取得支援や正社員登用制度と組み合わせることで、パート従業員のキャリアアップを全面的に後押しする体制を築くことができます。

 

7. 壁の撤廃と社会保険適用に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 北見市内の複数の施設で掛け持ちをしている場合、労働時間はどう計算されますか?

106万円の壁が撤廃された後も、社会保険の加入判定は原則としてそれぞれの事業所ごとに行います。

例えば、北見市内のA施設で週15時間、B施設で週10時間働いている場合、どちらの施設でも単独では週20時間に満たないため加入対象とはなりません。

ただし、片方の施設で週20時間を超えた場合は、その施設での加入手続きが必要になります。

 

Q2. 学生のアルバイトも社会保険の全員加入の対象になりますか?

現行の法律と同様に、昼間部に通う学生については原則として社会保険の適用除外となる見込みです。

したがって、北見市内の大学や専門学校に通いながら、夕方や週末に介護施設でアルバイトをしている学生は、週20時間以上働いても社会保険に加入する必要はありません。

 

Q3. 従業員から「どうしても社会保険に入りたくない」と言われたらどう対応すればよいですか?

法律で定められた加入要件(週20時間以上など)を満たしている場合、本人の希望に関わらず加入する義務があります。

北見市内の施設で加入しないということなら、雇用契約そのものを週20時間未満に変更するしかありません。

将来の年金増額や傷病手当金などのメリットを説明し、納得して働き続けてもらうための対話が重要です。

 

8. まとめ

106万円の壁の撤廃と社会保険の全員加入は、パート従業員の働き方を縛っていた制限を取り払い、より自由で安定したキャリアを築くための前向きな変化です。

北見市内の介護施設にとっても、シフトのやり繰りという年末恒例の悩みから解放され、サービスの質の向上に専念できる環境が整います。

制度の移行期には、従業員への丁寧な説明や給与システムの見直しといった、実務的な対応が必要となります。

しかし、これを機に待遇改善やキャリア支援を積極的に行うことで、地域から選ばれる施設へと成長することができます。

社会保険労務士という専門家の知見を日々の給与設計や労務相談に取り入れ、職員が安心して長く働き続けられる組織を一緒に作り上げていきましょう。

給与計算は会社のリスク管理そのものです。まずは自社の状況をチェックしてみてくださいね。

 

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